長井古写真物語 20 長井市制施行10周年記念式典
長井市文教の杜に保管されている古写真を紹介します。一枚の写真から情報を読み込みます。
今年の長井市は市制60周年にあたります。さまざまな事業が組まれる事と思いますが、写真は昭和39年11月15日に行われた「長井市市制施行10周年・長井線開通50周年」の記念式典の一こまです。場所は旧郡会議事堂の中央公民館講堂。見事に男性ばかりで、テーブルには折り箱とリンゴ、杯がのっています。演壇には来賓と思われる方が挨拶をしていますが、どなたかはわかりません。
10周年を記念した事業の一つに、市役所屋上にチャイムが設置されこの日から朝6時と正午、午後9時の3回鳴らされました。音色はウェストミンスター寺院の鐘の音色でした。式典は午前10時30分から開会され、午後は目抜き通りで鼓笛隊の行進や提灯行列で盛大に祝ったようです。
人口を見てみると、昭和38年11月は35,651人、7,405世帯。合併時の昭和29年11月は37,289人、6,716世帯でした。長井市で一番多い人口を数えたのは昭和23年で39,944人(現在の市域に換算)。
昭和39年の出来事を見てみると、市の各出張所廃止や犬税・公益質屋の廃止、野呂川都市下水路の着工、長井小学校体育館新築そして特別に馬頭観世音菩薩像のご開帳などがありました。今年の長井市でも特別に馬頭観音様のご開帳があると聞いていますが、50年前にも記念開帳が行われたんですね。
(トップカラー写真は、文教の杜に保管されているガラス瓶です)
2014.01.29:[歴史的建造物]