長井古写真物語 74 東海林太郎
古写真から情報を読み取ります。長井の昔を楽しんでください。「長井市文教の杜」に保管している古写真のコレクションを紹介します。
長井音頭・長井小唄で成功を収めた青木庄吉・多田野清次は、第2弾を企画。近代的な歌詞とメロディーを持つ歌の制作を考えます。そこで制作された唄が「恋のぼんぼり」です。作詞は長井高等女学校出身の浦季子、作曲・山田栄一、唄は〆香でした。発表会はあやめ祭り期間中の昭和10年6月25日、菊水館で開催されました。
昭和10年10月17日、当時人気歌手であった東海林太郎のアトラクションを長井で行うこととなります。
写真は、東海林太郎アトラクションの宣伝をしてるカット。菊水館前です。アトラクションは演芸館で昼夜2回の公演でした。東海林太郎、山田栄一指揮するポリドール楽団、上山芸妓の一行の舞台は、通路までいっぱいになったといいます。「赤城の子守唄」「国境の町」「むらさき小唄」に加え、「恋のぼんぼり」等をマイク無しの肉声で歌い、「東海林節」でうならせました。残念ながらその写真はありませんが、記念写真が次の一枚です。
(トップ写真は文教の杜コレクション「ガラス瓶」です)
2014.06.13:[歴史的建造物]